知財風塵録

経営者、産学連携コーディネーター・URA、発明者(研究者・開発者)が知っておきたい知的財産と特許の世界

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「イソジン(登録商標)」事件から学ぶこと(5)まとめ

 「イソジン登録商標)」事件から学ぶことはいろいろあるかと思いますが、A社側(商標権者側)及びB社側(使用権者側)について考えた場合に、学ぶことは先にご説明した通りです。
 登録商標の所有者(商標権者)と、その商標の使用にあたる事業の実施者(商標の使用者)とは、一致している必要はなく、双方に利益があるという好ましい状態が長く続くことはもちろんあるのですが、数十年続いて、今後も永続すると考えた良好な関係が、突然に崩れてしまうこともまた、たびたび見られることです。
 商標権者は、商標権という強力な武器を持っていますから、使用権者に対しては無敵であるようにも思われますが、使用権者の事業が十分に強力に育った後では、必ずしもそうではありません。
 だから、登録商標の所有者(商標権者)と、その商標の使用にあたる事業の実施者(商標の使用者)と分離している状態は、いずれ紛争を生じる可能性があります。
 このリスクを回避するために、いずれ進める自社の事業は、できるだけ早期から、自社所有の登録商標を使用して行うことが、長期的に見れば、誰にとっても望ましいのです。